​街路樹とスーパー堤防

コンクリート、水、そうめん、など

 

江戸川区小松川という地域一帯をリサーチし制作を行いました。
鑑賞者は、私によって再構成されたその地域の風景の中でそうめんを食べることができます。


荒川沿いに位置する小松川地域は、平成初期からの再開発によって整備された、スーパー堤防と呼ばれる高規格堤防整備事業のモデルケースと言える地域です。
その堤防上には、偶然にも私の生まれと同じ年に植樹されたという 1000本もの桜の木が並び、春には満開の花を咲かせています。
再開発によってすべての戸建住宅が集合住宅に変容したこの地域には、多くの子育て世帯が住み、独特の販わいを見せています。

堤防整備のために埋め立てられた地域の地図が描かれた、コンクリートの板の上で、首都高速中央環状線を模したレール上を流れるそうめんが食されます。
流れる水は、荒川川を模した水槽に流れ込み、そこからあふれた水は鑑賞者の足元を濡らし、展示空間の外へと排水されます。
壁面に並ぶレリーフは、現地の桜の木から削り出したものを複製したものです。

このインスタレーションでは、スーパー堤防が氾濫しても、お花見をしながらそうめんを美味しく食べることができます。